MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

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MIMOCA 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
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1. 「猪熊弦一郎展 デフォルマシオン」展示風景(猪熊弦一郎現代美術館、2021年)
2. 猪熊弦一郎(デザイン)《サイドテーブル》1950年 撮影:高橋章
3. 猪熊弦一郎《20世紀におくる》1955年 撮影:高橋章
4. 猪熊弦一郎《楽しい凧》1978年
5. 猪熊弦一郎《Two Metal Spaces》1978年
6. 猪熊弦一郎《対話彫刻》(参考図版) 撮影:高橋章
7. 猪熊弦一郎《星座》1991年 撮影:高橋章

すべて丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団

猪熊弦一郎展 立体の遊び Genichiro Inokuma: Play in Three Dimensions

会期:2025年1月26日(日)-3月30日(日)
休館日:月曜日(ただし2月24日は開館)、2月25日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団

◎観覧料
一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)、高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
*( )内は20名以上の団体料金(企画展料金は別途)

猪熊弦一郎(1902-1993)は、絵画を中心に数多くの作品を制作しましたが、その長い作家活動の中では立体にも取り組んでいました。本展では、猪熊の立体表現に焦点を当て、同時期の絵画とあわせてご紹介いたします。
まず、渡米前の立体表現として、1953年に発表された「ル・オブジェ・メタモルフォーゼ」と題する彫刻のシリーズが挙げられます。同時期の絵画では人体などをデフォルメさせた表現に取り組んでいた猪熊は、針金や身近な日用品を自在に組み合わせて、動物などのイメージを表した彫刻にも挑戦していました。またこの頃から、絵画の領域を超えて、人々の身近な生活空間の中にある芸術として、家具などのデザインやパブリック・アートの仕事も手がけるようになります。
その後、1955年の渡米をきっかけに具象から抽象へと表現を転換させますが、それは絵画のみならず立体においても見られます。さらに、コラージュの手法を応用した表現に取り組み、ダンボール箱を支持体にした立体作品、空き缶や瓶のフタなど金属の素材を用いたレリーフ作品などを制作するようになります。
また、1960年頃から晩年まで継続していたものとして、様々な素材を組み合わせた「対話彫刻」と題する彫刻のシリーズが挙げられます。前出の「ル・オブジェ・メタモルフォーゼ」と同じく針金を用いて、お菓子の包み紙、木材などを素材に、小さな生き物のようなものから幾何学的なオブジェまで、無数の小さな彫刻が生み出されました。これらはさらに、当館ゲートプラザの《星座》《四つの生命》《シェルの歌》やカスケードプラザの《トライアングル・アンド・レインボー》などの作品へと発展します。12メートルを超える大型の屋外彫刻も、こうした小さな彫刻を模型にして構想されました。
猪熊の立体表現には、形そのものの面白さの探求や、思いがけない形同士の組み合わせ、また小さなものから大きなものまで横断するスケールの自在さなど、素材や造形における実験性や自由な精神がより直裁に表れています。猪熊の遊び心や想像力が詰まった立体の世界を、どうぞお楽しみください。

1. 「猪熊弦一郎展 デフォルマシオン」展示風景(猪熊弦一郎現代美術館、2021年)
2. 猪熊弦一郎(デザイン)《サイドテーブル》1950年 撮影:高橋章
3. 猪熊弦一郎《20世紀におくる》1955年 撮影:高橋章
4. 猪熊弦一郎《楽しい凧》1978年
5. 猪熊弦一郎《Two Metal Spaces》1978年
6. 猪熊弦一郎《対話彫刻》(参考図版) 撮影:高橋章
7. 猪熊弦一郎《星座》1991年 撮影:高橋章

すべて丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©公益財団法人ミモカ美術振興財団

常設展情報

関連プログラム

親子でMIMOCAの日
2025年2月1日(土)・2日(日) 各日10:00-18:00(入館は 17:30 まで)
高校生以下または18歳未満の観覧者1名につき、同伴者の方はどなたでも2名まで無料となります。