◎材料・道具
樹脂粘土（スーパースカルピー）、竹串、へら、粘土板、はさみ、カッター、型、やすり、オーブンレンジ、クッキングペーパー　

◎レポート
【1】
会場に集まっていただいた皆さんに、まずは展覧会を担当した学芸員から企画展「MIMOCA’S EYE vol.3 フランシス・アップリチャード展 ポテトポエム」についての簡単な説明をしました。アップリチャードさんってどんな人？どんな作品を作っているの？皆さんのわくわくが高まったところでいよいよ展示室へ。（画像1.2）


【2】
最初に前に現れたのは日本語で「なまけもの」という題名の作品。薄暗いエントランスで、懐中電灯の灯りで照らし出されたけむくじゃらの生き物に「うわ〜！」「何だ〜？」と皆さん大興奮。そしてメインの展示会場である2階へ。普段は天井から日の光が入って明るく開放感のある空間ですが、夜に懐中電灯片手に探検するとひとつひとつがいつもと違って見えて、ドキドキです。（画像3）


【3】
展示室に到着したら、皆で床に座り、作品の影を楽しむ時間を設けました。展示室の大きな白い壁を活かして、懐中電灯を遠くから、近くから、いろんな角度から作品にあてて影を投影してみます。すると…だらりと力無い感じもする不思議なポーズの作品たちのシルエットが、まるで生きて動いているように浮かび上がりました。これには子どもも保護者の皆さんも「おお〜！」「怖い〜！」など、様々に驚きの反応を示してくださっていました。（画像4）


【4】
影のショーが終わって作品についてのお話が終わったら、自由鑑賞の時間をとりました。少し薄暗くても、皆さん細かいところまで食い入るように見てくださっていました。「これってどうなっているんだろう？」「こういうことじゃないかな？」など、気になった作品について親子でいろんな感想や意見を交換していました。（画像5.6）


【6】
鑑賞が終わったら、いよいよスーパースカルピーを使った造形の時間です。作家も作品に使用している素材ということもあり、皆さん展示室で見て来たポイントを思い出しながら作業している様子でした。「あんなに細かくつくるのは本当に難しいんだね」などと苦戦しながらも、初めて触れる素材で自分の思い描くかたちをつくろうと、果敢に挑戦していました。（画像7.8）

【7】
かたちが決まったらオーブンレンジで10分ほど焼き、焼き上がったら冷めるまで待ちます。その間に、参加者の皆さん他の方々がどんな作品をつくったのか、興味津々で見ていました。冷めてしっかり固まったら完成です！親子で過ごした夜の美術館でのスペシャルな時間、皆さんとても楽しそうでした。（画像9.10）