猪熊弦一郎回顧展 Genichiro Inokuma: A Retrospective
新型コロナウイルス感染症の拡⼤防⽌のため、会期を変更いたしました。
会期:2020年4月18日(土)-6月28日(日)
2020年6月2日(火)-9月22日(火・祝)
休館日:月曜日(祝休日の場合はその直後の平日)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
◎観覧料
一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)、高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
*( )内は20名以上の団体料金(企画展料金は別途)
香川県に生まれた猪熊弦一郎(1902-1993)は90年の生涯で多くの作品を残しました。画家の生きた20世紀は人々の暮らしや価値観などが目まぐるしく変化した時代でもありました。
「アートってものはその時代の答えであると同時にその人の答えなんですね。」*と語った猪熊は、東京、パリ、ニューヨーク、ハワイとさまざまな場所で生活し、その絵画表現は絶えず変化し多彩に展開しました。
東京美術学校(現 東京藝術大学)時代は藤島武二に師事し、1936年には志を同じくする伊勢正義、内田巖、小磯良平、佐藤敬、三田康、中西利雄、脇田和、鈴木誠と新制作派協会(現 新制作協会)を結成し、互いに切磋琢磨します。戦前に遊学したパリではアンリ・マティスから「お前の絵はうますぎる」と言われたことに衝撃を受け、戦後に渡ったニューヨークではマーク・ロスコやジャスパー・ジョーンズら同時代を生きる作家たちとの交流から多大な刺激を受け、自身の作品を描き進めていきます。激しく変貌する時代の中、多くの人々と関わりを持ち、街や風景など環境からも多大な影響を受けてさまざまな挑戦を続けました。
本展では、未知の世界に大きな驚きと興味を持ち続けて、初期から晩年まで多様な作品を描いた画家の軌跡をご紹介します。さらに、改修工事期間中に資料整理をする中で発見された、猪熊が幻の東京オリンピックに関係していたことを示す手紙類も展示します。
*1993年5月14日、猪熊がMIMOCAの職員に語った話より
- 作品タイトル 制作年、技法・材質、サイズ(縦×横 cm)
- 《花嫁のスケジュール》1979年、アクリル、鉛筆・カンヴァス、180.0×105.2
- 作品タイトル 制作年、技法・材質、サイズ(縦×横 cm)
- 《自画像》1921年、油彩・カンヴァス、60.5 ×50.2
- 《雪の道》1923年、油彩・板、45.5×45.6
- 《婦人像》1926年、油彩・カンヴァス、116.8×91.0
- 《二人》1931年、油彩・カンヴァス、160.1×129.2
- 《二人》1936年、油彩・カンヴァス、194.0×130.0
- 《三人娘と自転車》1938年、油彩・カンヴァス、73.0×60.0
- 《観客》1940年、油彩・カンヴァス、55.6×46.7
- 《ホテルクロマニヨン》1939年、油彩・カンヴァス、50.0×61.0
- 《マドモアゼルM》1940年、油彩・カンヴァス、81.2×65.4
- 《題名不明》1940年頃、油彩・カンヴァス、80.7×60.0
- 《K君の像》1939年、油彩・カンヴァス、80.5×64.4
- 《娘と葉》1940年、油彩・カンヴァス、80.5×54.0
- 《長江埠の子供達》1941年、油彩・カンヴァス、130.5×194.0
- 《壮絶なる風景(コレヒドール)》1942年、油彩・カンヴァス、111.5×144.2
- 《妻と赤い服》1950年、油彩・カンヴァス、116.5×91.0
- 《題名不明》1954年、油彩・カンヴァス、72.4×90.5
- 《Garden》1956年、油彩・カンヴァス、175.3×106.7
- 《黄色の反響》1960年、油彩・カンヴァス、200.3×175.0
- ・資料
- オリンピック東京大会組織委員会会長の徳川家達から、猪熊弦一郎に宛てた手紙 1937年
- 『報告書 第十二回オリンピック東京大会組織委員会』 1939年
- 作品タイトル 制作年、技法・材質、サイズ(縦×横 cm)
- 《Greeting of Neighborhood》1962年、油彩・カンヴァス、152.5×127.2
- 《Confusion and Order "A"》1964年、油彩・カンヴァス、203.1×177.8
- 《The City (Green No.2)》1968年、アクリル・カンヴァス、203.0×178.0
- 《Landscape GT》1972年、アクリル・カンヴァス、203.0×178.5
- 《角と丸 BX》1977年、アクリル・カンヴァス、190.0×175.0
- 《遊泳する窓》1984年、アクリル・カンヴァス、194.0×290.6
- 《太陽は待って居る》1987年、アクリル・カンヴァス、194.0×130.3
- 《顔80》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0
- 《宇宙都市休日》1991年、アクリル・カンヴァス、400.9×250.5
- 《手の残した言葉》1991年、アクリル・カンヴァス、389.0×259.0
- 《飛ぶ日のよろこび》1993年、アクリル・カンヴァス、137.3×122.1
- [アートセンター]
- 《明るい集落》1986年、アクリル・カンヴァス、136.0×122.0
- [カフェMIMOCA]
- 《無重力地帯(X)》1983年、アクリル・カンヴァス、152.0×182.0