猪熊弦一郎展 今にないものを Genichiro Inokuma: Things not yet existing
会期:2022年11月20日(日)-2023年3月5日(日)
休館日:月曜日(ただし2023年1月2日、9日は開館)、2022年12月25日(日)-12月31日(土)、2023年1月4日(水)、1月10日(火)
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団
◎観覧料
一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)、高校生以下または18歳未満・丸亀市内に在住の65歳以上・各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
*( )内は20名以上の団体料金(企画展料金は別途)
香川県に生まれた猪熊弦一郎(1902-1993)は、東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業後、パリ、ニューヨーク、ハワイと拠点を変え、90歳で亡くなるまで精力的に制作活動を続けます。晩年には当美術館の創設に携わり、「未来に向かってアーティストがどういうふうに方向づけ、今にないものを発見していくか」(*)ということを見せる美術館であってほしいと語りました。
猪熊自身もまた一人のアーティストとして、自らが生きる時代の変化をとらえながら、とどまることなく表現を更新し続けました。
初期には主に人物や風景などのモチーフ、あるいはそれらを組み合わせた具象画を描き、大画面での表現にも挑みました。35歳の頃には、当時の美術の中心であったパリに渡り、初めての海外で出会った人や、最先端の美術動向からの影響を自らの制作に生かしました。
戦後はニューヨークに渡り、具象から抽象へと一気に表現を展開させます。そして、1975年より東京とハワイの二拠点で活動するようになってからは、ハワイの自然環境からの影響を感じさせる色彩豊かな絵画や、宇宙への関心が伺える浮遊感のある絵画を描きました。
本展では、初期から晩年までの70年におよぶ画業をご紹介いたします。その生涯において、「今にないもの」を追い求めた猪熊の創作の軌跡をどうぞご覧ください。
*猪熊弦一郎が美術館職員に語った言葉より。1993年5月14日。
- 《Faces 80》1989年、アクリル・カンヴァス、194.0×194.0
- 《自画像》1925年、油彩・カンヴァス、37.8×37.8
- 《裸婦》1925年、油彩・カンヴァス、100.0×80.5
- 《風景第三作》1925年頃、油彩・カンヴァス、52.8×65.0
- 《ピアノの前》1934年、油彩・カンヴァス、180.0×290.0
- 《昼》1937年、油彩・カンヴァス、191.5×129.0
- 《黄昏》1937年、油彩・カンヴァス、193.5×130.5
- 《パイプと男》1939年、油彩・カンヴァス、60.6×50.0
- 《屋根の上 Paris》1940年、油彩・カンヴァス、60.0×72.5
- 《浴女》1940年、油彩・コンテ・カンヴァス、80.5×64.5
- 《着衣バレリーナ》1946年、油彩・カンヴァス、72.0×60.0
- 《猫と住む人》1952年、油彩・カンヴァス、130.8×193.5
- 《馬と道化》1955年、油彩・カンヴァス、117.0×91.0
- 《Hiyaku》1956-57年、油彩・カンヴァス、198.7×152.7
- 《古い金へのあこがれ》1961年、油彩・カンヴァス、216.1×168.0
- 《Snake Line》1964年、油彩・カンヴァス、126.7×203.5
- 《The City (Green No.1)》1968年、アクリル・カンヴァス、203.5×178.0
- 《Two Shores D》1970年、アクリル・カンヴァス、203.7×177.8
- 《Landscape BY》1972年、アクリル・カンヴァス、200.4×178.8
- 《角と丸 CW》1977年、アクリル・カンヴァス、190.3×175.3
- 《星座からの返信》1983年、アクリル・カンヴァス、136.0×121.5
- 《窓と星座》1985年、アクリル・カンヴァス、190.4×258.8
- 《アンテナと生物》1985年、アクリル・カンヴァス、162.0×130.6
- 《プロペラとアパート》1985年、アクリル・カンヴァス、121.2×136.0
- 《金環食》1987年、アクリル・カンヴァス、152.0×120.9
- 《太陽と原始鳥》1988年、アクリル・カンヴァス、194.0×259.0
- 《風車と鳥》1993年、アクリル・カンヴァス、137.0×122.0