映画上映&トークショウ 石橋義正監督 新作映画「ミロクローゼ」 Special Screening "Milocrorze: A Love Story" and Talk Event
日時:1. 2013年3月17日(日) 15:00-
*初回のみ上映終了後、石橋義正(監督)、舩引亜樹(美術デザイン)による
トークショウを行います
2. 3月19日(火) 19:00-
3. 3月20日(水・祝) 15:00-
場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階ミュージアムホール
定員:各回170名
主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、公益財団法人ミモカ美術振興財団、「ミロクローゼ」製作委員会
◎料金
1,300円(前売・当日共通)
◎チケット販売
2013年2月11日(月・祝) 10:00より、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館1階受付にて発売開始(ウェブサイト内フォームでのご予約は終了いたしました)。
◎概要
2010年夏、大規模な個展「SickeTel—キュピキュピと石橋義正—」で話題をさらった石橋義正が、新作長編映画「ミロクローゼ」をひっさげ、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に帰ってきます。世界各地の映画祭で喝采を浴びた「ミロクローゼ」は2012年11月東京を皮切りに、現在全国ロードショウ中。四国では当館が初上映となります。
スペシャルイベントも開催!
初回(3月17日)は上映終了後に、石橋義正(監督)、舩引亜樹(美術デザイン)のトークショウを開催。制作のエピソードなど存分に語っていただきます。
石橋義正・舩引亜樹トークショウ
日時:2013年3月17日(日) 16:45-(約60分)
場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階ミュージアムホール
*上映チケットをお持ちの方のみご参加いただけます
◎講師紹介
石橋 義正(いしばし よしまさ) [監督・脚本・美術・編集・音楽]
1968年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院造形構想に在学中、英国王立芸術大学(RCA)映画科に交換留学。1997年公開の映画『狂わせたいの』がストックホルム国際映画祭正式出品、第8回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞受賞。また国内はもとより、N.Y.やパリ、ロンドンなどの海外の美術館やホールでも映像作品の展示やビジュアル性の強いライブパフォーマンスの発表をしてきている。2000年に異色のTV番組「バミリオン・プレジャー・ナイト」を製作。また2002年より製作を続ける「オー!マイキー」がベルリン国際映画祭に招待されるなど高い評価を得る。2010年には丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で大規模な個展「SickeTel—キュピキュピと石橋義正—」を開催。近年は能や長唄、和太鼓など伝統芸能とメディアアートを融合した革新的な舞台作品を発表するなど、映画製作と同時に幅広い独自の活動を行っている。
舩引 亜樹(ふなびき あき) [美術デザイン]
大阪生まれ。京都市立芸術大学美術学部卒業。1998年にデザイン事務所ピコ・ピクチャーズを設立。キャラクター、グラフィック、イラストレーション、各地の国立博物館など文化施設のVIなど多くのデザインを手がける。『YKK』社会貢献活動、海外ワークショップツールが「グッドデザイン賞」コミュニケーション部門を受賞。また、2000年コマ撮りクレイアニメ作品「 人形芸人ドント&ノット」でアニメーション監督デビュー。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭川口市民賞を受賞、モントリオールニューシネマ映画祭など、国内外の映画祭に招待され、テレビ東京でシリーズオンエアされる。以降、CMやPV、映画、文化施設において、平面・立体に関わらず数多くのアニメーション映像を制作。2007年にアニメート・美術を担当した『OOIOO』のミュージックビデオは、オタワ・インターナショナル・アニメーション・フェスティバル「Best Music Video賞」を受賞。さらには「バミリオン・プレジャー・ナイト」「オー!マイキー」の美術など、石橋作品のビジュアルデザインも数多く手がけている。2012年より、映像と立体のモノ作りユニット「 メゾン・ド・ふあり」の活動を開始。多方面に創作の場を広げている。
◎作品紹介
愛の象徴=ミロクローゼ
神秘的な美女に恋をする子どものような外見の会社員、草食系男子の悩みを一刀両断する恋愛相談員、何者かにさらわれた恋人を探す片目の浪人。「ミロクローゼ(=太陽)」のタイトルが示すように彼らはみんな、自分だけの「愛の象徴」を持つ。一見、曖昧に結びついているだけの三者三様のラブストーリー。だが3人は同じ時空を生き、愛に惑い、溺れ、一人の愛する女になりふり構わず突き進む愚かな男なのだ。果たして男たちは「ミロクローゼ」をその手につかむことができるのか。ハチャメチャな奮闘が、ペーソスを交えた笑いを誘いだしていく。
世界席巻、異様にしてキャッチー
2011年3月の香港映画祭を皮切りに、2012年8月のインドのオシアン映画祭まで、約1年半にも及ぶ地球一周の巡回上映を経て、ついに日本に逆上陸! アメリカのニューヨーク・アジア映画祭ではオープニング作品に選ばれ、主演・山田孝之が日本人初のライジング・スター・アワードを受賞。北米最大級の映画祭であるファンタジア・フェスティバルでも長編劇映画部門 最優秀監督賞含む4部門に輝くなど、世界中のシネフィルの熱烈な支持を集めてきた。
コンテンポラリーでファッション性に優れた映像、リズミカルなカット割り、グルーヴィーなミュージック、異国情緒あふれる緻密な美術装置、ラストの絵巻を思わせる長回し。異様にしてキャッチーな本作は「何を、どう見せるか」にとことん拘っており、そして生み出されたノンバーバル的なスタイルが世界の幅広い評価を獲得した。まるで音楽を聴くようなカジュアルな感覚で楽しめるはずだ。
山田孝之が一人三役に挑戦
いまもっとも熱視線を注がれる俳優・山田孝之が扮するのは、愛に突き動かされる3人の男。ソウルの帝王ジェームス・ブラウンばりのダンス、『マグノリア』(99)のトム・クルーズを彷彿とさせる怪演で見せ切る恋愛相談員・熊谷ベッソン。現代劇、西部劇、時代劇をわたり歩く浪人・タモン。絵本のような世界に生きるチャーミングなキャラクター、オブレネリ ブレネリギャー。そのカラフルな演じ分けは、固定のイメージを持たない山田孝之の「真骨頂」と言えるだろう。また、本作を象徴するヒロイン”偉大なミロクローゼ”にはマイコ。彼女をめぐってオブレネリ ブレネリギャーとひと悶着起こす”なきゃむら”には名優・奥田瑛二。さらにタモンが恋する女性ユリに石橋杏奈、美女揃いの遊郭「天柘楼」案内人に岩佐真悠子、賭場の主人にプロレスラーの武藤敬司、壷振り師には原田美枝子、そしてナレーションに美波といった個性派が顔を揃える。また『ツィゴイネルワイゼン』(80)で知られる名匠で、石橋監督に多大な影響を浴びせた鈴木清順監督が、伝説の刺青師をコミカルに演じているところも注目。
主題歌「LOST AND FOUND」を手がけたのは、若者に絶大な人気を誇るONE OK ROCK。そのタイトルがあらわすように本作の世界観にあわせて書き下ろしたパワフルな楽曲だ。
ワールドスケールにふさわしいメンバーが集結。急転を重ねていく怒涛の90分に圧倒され、瞬きする暇はない!
◎キャスト
山田孝之
マイコ 石橋杏奈
原田美枝子
佐藤めぐみ 岩佐真悠子 美波(ナレーション)
鈴木清順 武藤敬司
奥田瑛二