石内都の新作展覧会。石内はこれまで作品を制作するなかで絹の衣服に触れ、絹への関心を呼び起こされたといいます。さらに6歳までを過ごした群馬県桐生市が織物の産地であったことから2010年より絹を題材とした新しい作品の制作を始めました。
明治・大正・昭和にかけて流行し、絹を着る喜びに満ち、ファッションを楽しむ当時の女性たちを垣間見せる銘仙、そして日本を支えてきた生糸産業の現況を、石内の目は、さまざまな過去と現実をのみこんだ上で、なお美しいものとして捉えています。本展では、銘仙を中心に繭や製糸工場など絹を取りまくものを、主に桐生市内で撮影した作品、約50点を出品します。
[詳細]