荒漠とした大地に、虚空を見つめるような眼差しの人物。「昼」という題名ですが、太陽の光が燦々と降り注ぐ時間帯の場面ではないように見える、不思議な色遣いの作品です。これらの人物の色について、猪熊自身かなり悩んだという記録もあります。この作品は《黄昏》《夜》《昼》三部作の右側に位置することを考え、全体のバランスをとるために、画面上の人物をひとつのかたまりとしてみると画面左上から右下に向かって円弧を描くような構図となっていることがわかります。
使用作品:猪熊弦一郎《昼》1937年
使用作品:猪熊弦一郎《昼》1937年
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