MIMOCA NEWS 008


book



『語る芸術家たち 美術館の名画を見つめて』
 
マイケル・キメルマン/著
木下哲夫/訳
淡交社
2002年3月発行
芸術作品と言われるものを見ている時に「作家は何を考え、どのように見てほしい
の?」「この作家はどういった人なのだろう?」という思いが浮かんだことはないで
しょうか。自分なりにいろいろ感じ、考えた末、「本当はどうなのだろう?」という疑
問が再び頭をもたげてくることもよくあることです。
ここでは13人12組の芸術家たちが『ニューヨーク・タイムズ』の美術欄を担当する評
論家とともに美術館を訪れ、自分の心惹かれる作品について自由に語ります。彼ら
は多様な作品を鑑賞の対象として選び、独自の視点で驚くほど大胆かつ繊細に批
評するのです。また彼らが語る言葉は彼ら自身を浮かび上がらせ、つくる作品をど
のように考えているかを隠しようもなく表しています。
作品は自由に楽しむ。しかし時に芸術家が語る言葉に耳を傾け、その人個人や芸
術の楽しみ方を感じて再び興味を持った作品を見る。この繰り返しで芸術天国へと
導かれてみるのはいかがでしょう?
         
美術図書室(2Fアートセンター)は無料でご利用いただけます。




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