MIMOCA NEWS 005 |
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Q.どんな仕事をしているの? A.美術関連情報の収集_a、図書・カタログの整理_b、お客様への美術情報の提供_c、が主な仕事です。 Q.具体的には? A. a:新聞や雑誌の中から、MIMOCAに関する記事や美術関連情報を探し出して整理します。常に新しい情報に接することが出来るので、自分自身の勉強にもなります。 b:購入図書にカバーをかけたり、全国の美術館の作品目録、展覧会図録を端末に入力したり。その後、配架(置くべき場所に並べる)します。配架をしていると、どこにどんな種類の本があるのか少しずつ覚えていくので、図書を探す際に役立ちます。 c:レファレンスサービス、つまり資料相談のようなものです。美術に関する問い合わせを受け、記事や図書を紹介します。実際には端末で調べたり、学芸員に聞いたりしながら探しています。聞かれたら即座にぴったりした本をご紹介できるようになりたいですね。 Q.図書室の上手な利用方法を教えてください。 A. 開催中の展覧会に関連する図書のコーナーがあります。展覧会の感動の余韻をひきつづき図書室で味わってもらいたいです。これらの関連図書はホームページでもご案内しています。 もう1つは、レファレンスサービスの利用です。図書室の棚からお客様が直接取り出せるもの以外にも猪熊の蔵書を含む豊富な図書、雑誌、刊行物等の資料がそろっていて、図録や作品目録などは、全国の資料があります。すべて閲覧できますのでお気軽にご相談下さい。それらをご覧になることで、美術に対する興味を引出したり何らかの手がかりをつかんでいただければと思います。 ビデオも手軽な情報源としてお勧めです。国内外を問わず作家を紹介したものが多数ありますので美術鑑賞の予習・復習として使ってみてはいかがでしょうか。あらかじめ作家について少し知っておくことで鑑賞の手がかりとなったり、また作品を観た後、もう1度ビデオで見返す事でその時の感動が甦ってより親しみがわくこともあります。猪熊関連のビデオもあります。作品やアトリエの紹介、MIMOCAができる過程を記録したものなどをご覧いただけます。 Q.お勧めの本は? A.やはり猪熊関連の本を見てもらいたいです。特に「画家のおもちゃ箱」がお勧め。コレクションについて猪熊自身が文章を書いたもので、それらのほとんどはあまり高価なものではありませんが、一見価値がなさそうに見えるものの中に何か感じるものがある、どこにでもありそうだけれど自分にとってはたった1つのものとして思い入れがある、そういうことを感じる本です。 Q.守ってもらいたいことは? A.みなさん、マナーが良いので特には・・・。貴重な本や高価なものが多いことをご存知のようで、取り扱いが丁寧ですね。もちろん大きな声を出すことや飲食は禁止ですが、そういうことでこちらから声をかけることはほとんどありません。 Q.なぜ荷物を預けなければならないの? A.残念ながら、やはり紛失を防ぐためです。手ぶらになることで、身軽に自由に閲覧していただけます。 Q.なぜ貸出ができないの? A.絶版になっているものや図録など、もう手に入らないような貴重なものが多いからです。 Q.お客様へメッセージをお願いします。 A.ここで、一人でも多くの方にお会いしたいです。特に近くの方にもっと利用していただければと思っています。遠方から来られた方が「いい美術図書室ですね」と感動される事は多いのですが、アンケートを見ると市内の方の利用は少ないようです。観覧チケット無しで、美術館が開いている間はいつでもどなたでも入れますので、自分たちの美術図書室という気持ちで気軽に利用して欲しいです。子ども向けの本もたくさんありますので、小さなころから出入りして慣れ親しんでくれれば、大人になってより活用出来るのではないかと思います。秘密めいた場所にあるので、図書室の存在に気が付かない方も多いかもしれませんが、知ってしまえばリピーターの方が多いことからも、目的を持ってやって来るところとしてはいい場所ではないでしょうか。 ここに1人でいて寂しくないですかと聞かれることがありますが、一見じっとしているようで実は資料整理などで忙しくしていたり、お客さまが1人のときは美術談義で盛り上がることもあります。もちろん、寂しくないように多くの方に来ていただいて、今よりもっと忙しくなればうれしいです。 <インタビュアー感想> 猪熊の希望によりできた美術図書室。その遺志に沿うべく、より使いやすい図書室をめざして豊富な資料を綿密に整理する中上さんは、猪熊とお客様を結ぶ掛け橋のようです。 |
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